昨日、内閣府が主催のおとう飯に関する記事を書いたので、その流れで
私がコンサルタントとして働いている時に知った、
誰にでも簡単にできる、行政の計画等に対して事前に意見できる方法を紹介したいと思います。
その方法とは、パブリックコメント制度を利用する!というものです。
この方法は、実は誰でも簡単にできるのに意外に認知度低いんだな、、、と
思っていたので紹介します。
もちろん、何でもいつでも意見が言える訳ではないのですが、
インターネット使えば本当に簡単なので!ぜひ試してみてください。
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Contents
パブリックコメント制度って??
パブリックコメント制度とは、何か?
国のウェブサイトでは以下のように説明が書いてあります。
国の行政機関は、政策を実施していくうえで、さまざまな政令や省令などを定めます。これら政令や省令等を決めようとする際に、あらかじめその案を公表し、広く国民の皆様から意見、情報を募集する手続が、パブリックコメント制度(意見公募手続)です。
つまり、行政(この場合は国)が作る政令や省令などについて、行政だけで決める前に、国民が意見を言える制度です。
この説明は国ですが、県や市町村ごとにこの制度を実施しています。
例えば横浜市のウェブサイトには、
横浜市におけるパブリックコメントとは、実施要綱に基づいて、市の計画等の策定及び広く市民の皆様に義務を課し、権利を制限する条例等の制定などの過程において、案の段階で広く公表し、市民の皆様からのご意見又はご提案を求め、提出されたご意見等に対する実施機関の考え方を明らかにするとともに、有益なご意見等を考慮して実施機関としての意思決定を行う手続をいいます。
書かれています。各自治体によってパブリックコメントの定義や適用範囲は違う部分もあるとおもいますが、
要は、パブリックコメント制度は、一国民、一市民が、行政が作る計画やら命令について、事前に意見できる制度なんです。
資格もいらないし、行政が主催する説明会等にわざわざ出向く必要もない、
誰にでも与えられた権利なんです。知ってました?私は会社入るまでしらなかったよ(汗)!!
気になる自治体のパブリックコメントの見つけ方。
「気になる自治体名 パブリックコメント」と検索をかけると、
その自治体が実施中の、パブリックコメント(以下、パブコメ)がその自治体のサイトが一覧ででてきます。
例えば現在(6月21日時点)、横浜市では、意見募集というかたちで、
いくつかの規則やプランについて意見募集されています。
京都市でも、例えば、「京都市京町家の保全及び継承に関する条例(仮称)」骨子(案)
に関する意見が7月2日まで募集されています。この題名ちょっと気になる、、、
こんな感じで、自治体は何か計画や規則等を決めようとする前に、各自治体サイトで広く意見を募集しているんです。
【簡単!】パブコメは、メール等で提出できる。
では、どうやってパブコメを提出すればいいのかというと、
一番簡単なのはメールだと思います。
気になる計画や規制等がどんなものか、サイト内に添付されている資料に目を通した後、
サイト内に記載されているは所定のメールアドレス宛に意見をメールに書いて送るだけです。
【確実!】パブコメは、必ず回答してもらえる。
そんなメールで意見なんて、いつでもできるじゃないか?と思う方がいるかもしれません。
パブコメとして意見を出す最大の利点は、出した意見に対して必ず回答してもらえること!
パブリックコメント制度に則った意見なので、行政はその意見に答える義務があるんです。
しかも、その回答も自治体のサイトで公表されます。だから行政も無視もできないし、適当なことも言えない。
意見をいったらちゃんと返事を返してくれる。
【注意点!】期間と対象となる計画が限定されている。
もちろん、注意点もあります。
まず、意見受け付ける期間が限られていること。概ね1ヶ月間なので、その間に意見を提出しないといけません。
また、何でもかんでも意見を募集するわけではないので、
例えば保育園もっと増やしてって意見言いたい!と思っても、
保育園に関する計画や規制が、必ずしも思ったときにパブコメを受け付けているとは限らない訳です。
だから、たまに自治体のウェブサイトや広報誌などを見て、今後のパブコメの予定や気になる行政の取組をチェックする必要があります。
最後に、ちゃんと意見が取り入れてもらえるように。元行政コンサルタントからのお願い!
最後に、私が行政コンサルタントとして、パブコメの回答の下案を書いた際にひしひしと感じた現実を話します。
これまでの話をひっくり返すような事実で恐縮ですが、
パブコメで国民や市民の意見をつのっているとはいえ、
はっきりいって計画の中身はほぼ8、9割がた決まっています。
だから、抽象的な意見や批判だけの意見だったり、
資料読んでないなーと思われる意見は、あまり取り入れられないと思います。
だから、ちゃんと自分の意見が取り入れて貰えるように、また取り入れられなくても納得のいく回答がもらえるように、以下のことを念頭に置きながら意見してもらえたらいいなと思います。
① 意見したい資料の該当箇所を明記する。
こうすることで、読む側の行政職員の理解が得られやすいです。
② 批判だけでなく、できるだけ具体的な代替案や要望を記載する。
具体的な代替案や要望が書いてあると、それに対する回答もより具体的にならざるを得ないからです。
とはいえ、行政資料ってほんと固くて読みにくいですよね!!
全部読むのは大変でも興味あるところだけでも読んでみて、それに対して意見をパブリックコメントしてみてください。
それによって、意見言った側もされた側もお互いの理解が深まるんじゃなかなぁ。
では!
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